わが青春の詩人たち
わが青春の詩人たち / 感想・レビュー
donky
近代詩と現代詩の切れ目が、どんなところにあるのかを知りたくて出会った本。戦後の詩作が、左派の思想と密接に絡まっていると思えますが、それが現実を捉える中心概念であり続けるのか、詩作の現場はどのように変遷してきたのか、またそれは小説などの文学とどんな影響関係にあったのか、様々な疑問を胸に読みましたが、それぞれ核心に近い納得には至らない。所詮虫のいい要求だったかもしれません。しかし現代詩を紡ぎだしてゆく人間模様は、壮絶であったことは分かりました。三木卓の多様な創作活動の源にも注目しました。
2018/09/16
感想・レビューをもっと見る