シボレート: パウル・ツェランのために
シボレート: パウル・ツェランのために / 感想・レビュー
ポカホンタス
デリダのツェラン論、というよりも、詩論。ツェランに依拠しながらも、ツェランの文学から離れてデリダ節が炸裂する。先にデリダの解説本を読んでいたので、キーワードについてのおおよその理解はできていたせいか、意外に読みやすかった。分厚い『デリダ伝』によるとこの本はフランスでも非難轟々だったらしい。逆にアメリカでは大絶賛と。ツェランの詩をじっくり読んでからもう一度この本に戻ってこよう。
2016/11/19
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