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近代家族の成立と終焉

近代家族の成立と終焉

近代家族の成立と終焉

作家
上野千鶴子
出版社
岩波書店
発売日
1994-03-25
ISBN
9784000027427
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近代家族の成立と終焉 / 感想・レビュー

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壱萬参仟縁

八坂村(現大町市八坂地区)では、90年受け入れた子供6名のち、1名は父子家庭だった父再婚で邪魔になった子。1名は婚外子。2名は受験。2名はたくましい子にとの願いなど山村留学の動機(15頁、91年初出)。昨年、ヒアリングしたが、現代はむしろ大人の山村留学も求められていることが判明した。Ⅰ章は詳細な家系図の分析がなされている。雇用 機会均等(傍点)法は成立過程で雇用 平等(傍点)法から大幅に後退(60頁、91年初出)。    

2014/10/04

right27

冒頭のファミリーアイデンティティの話が興味深かった。特に元嫁が舅と暮らすことになったケースがよくわからなくて新鮮。最終章でちらっと触れられている選択縁が、今で言うとSNS経由でつながってコミュニティを形成するタイプにあたるんだろうなとぼんやり。なんだかんだで家族や性の規範は産業のありかたと分かちがたく結び付いてるのだなあと思ったり(反論もあるのだろうけど)。

2021/07/04

msykst

国家のアナロジーとしての家制度が明治政府の発明である事、「敗戦を契機に封建主義的家族制度が崩壊した」という視座が的外れである事、家父長制が必然的に女性を周縁化する事と、それに応じた結婚戦略(ブルデュー)がある事、アイデンティティの選択可能性の高まりによって生まれた脱伝統的な家族、選択縁、等々。「上野千鶴子って何やってる人?」と思ったらとりあえず読んどくべきではないかと。「家父長制と資本制」よりはジャーナリスティックだけど、今日の議論にも色々適用できそう。フェミニズム内の対立も少し覗ける。

2009/07/09

リリス

言葉の端々に選民思想を感じる。 著者自身が、劣位に置かれた集団としての「女性」と、女性でありながら男社会を渡り歩いてきた「女の私」の間で引き裂かれているのだろう。 とはいえ、家父長制を温存したい体制側(マッチョ)と、戦後に崩壊した実際の家族(フェミニン)の間の絶望的なまでの断絶が浮かび上がる本で、かなり興味を持って読んだ。

2019/01/17

わたがしはかせ

★★★☆☆いまだに身の回りで男女の仕事の住み分けみたいなのは厳然としてあるわけなので、上野千鶴子まで遡ってきちんと勉強しておくのは大事かなと。

2012/11/18

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