家族はどこへいくのか
家族はどこへいくのか / 感想・レビュー
おさむ
20年も前の鼎談集。心理学者、詩人、脚本家の3人が語る家族のありようは機知にあふれ、示唆に富んでいます。「親というものは自分で選べず、良くも悪くも他に替えようがない。その宿命性みたいなものは戦後、影に押しやられてきた」「生きている人間だけで家族を構成するとどこか足りない所がある。先祖やこれからの子孫とのつながりがないと成り立たない」「神話の中で親子や夫婦は殺し合いをいっぱいやっている。心の深い所では現実の家族の間で殺人が行われている」「意義とか価値とかではない手触りみたいなもの、それが家族の中核なんです」
2020/11/05
CBF
(★★★☆☆) 激動する現代社会の中で家族の意味とは。切実な場所から家族を問い続けてきた三人が、様々な困難に直面している現代の家族の変容とその意味を徹底的に論じた、講演と討論の記録ー。 山田太一さんの「高齢者は早く亡くなってくれる方が有難いという社会の暗黙の本音」という部分は、講演でこんなこと言って良いんだ、とちょっとした衝撃だった。 『たとえ血がつながっていようと、結婚の誓いをともにしていようと、自分ではない人間を一個の他者と考えることが必要な時代になってきていると思うのです。』
2019/11/15
秋
現代では理想の家族像が見えないことが問題なのかもしれない。
2013/08/03
愛希穂
後で
2010/02/23
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