敗者の精神史
敗者の精神史 / 感想・レビュー
やいっち
山口 昌男の本を読むのは四半世紀ぶりじゃなかろうか。往時は活躍ぶりが目についたものだったが。その名を久しぶりに目にしたのは、過日読んだ高山宏の本だった(彼も山口には一目置いていた?)。
2023/05/08
iwasabi47
この本のお陰でこの後に読んだ『武蔵野をよむ』の参考になった。明治の多層性に考えさせる本。最近歴史学からそういうアプローチで手軽な新書などでさらに勉強したい。
2018/08/30
猫風船
長くて難解な本かと思いきやなんのその、エピソード満載の楽しい本でした。第8章「青い眼をした人形と赤い靴はいてた女の子の行方」が面白かった。昭和二年頃に、日米親善の名のもとにアメリカから贈られ、全国の公立学校に配布された一万数千体の「青い眼の人形」。「やさしい日本の嬢ちゃんよ仲よく遊んでやっとくれ」という歌まで流行。しかし、第二次世界大戦末期、集団ヒステリーを起こした国民は、「青い眼の人形」にその感情を叩きつける。一万数千体あった「青い眼の人形」は、その際ほとんどが破壊され、現存するのは百数十体だとか。
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