平塚らいてうと日本の近代 (岩波ブックレット NO. 67)
平塚らいてうと日本の近代 (岩波ブックレット NO. 67) / 感想・レビュー
扉のこちら側
2016年733冊め。今から130年前に生まれた彼女が、参政権や教育を受ける権利を我々にくれたわけである。「日本の女性が無知と無権利と差別の壁のなかに押し込められていく」時代に生を受け、戦いの中に生きた女性。21世紀の女性でもなかなか決断できない同棲からの事実婚で出産というコンボを大正時代にやってしまうとは。心中未遂事件では、らいてうは非難を受けたが相手の森田草平は漱石に庇護されて小説『煤煙』でこの事件を描いて新進作家として評価されたなんて皮肉。
2016/09/18
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