武器としての映画: 軍政チリ・亡命・潜入 (岩波ブックレット NO. 101)
武器としての映画: 軍政チリ・亡命・潜入 (岩波ブックレット NO. 101) / 感想・レビュー
扉のこちら側
2016年784冊め。1973年の軍事クーデターから14年後、スペインに亡命中のチリ人映画監督のリティン氏と山田洋二氏の対談。亡命から12年後に変装して戒厳令下のチリに潜入し6週間にわたって記録映画を撮影したエピソード等。尚、その潜入エピソードはあのガルシア=マルケスによりルポ風の小説にされているとのことで、そちらもいずれ読んでみたい。
2016/10/02
カラス
タイトルだけ見て借りてみたら、ミゲル・リティンという名の全く聞いたことのないチリの映画監督のインタビュー本だった。全然興味が無いどころか、名前さえ知らない人間のインタビュー記事を偶々読むことになるというのは面白い。内容はほとんどがリティンが半生を語るという感じだが、これがすごい。リティン自身が映画の主人公のような人生を歩んでおり、映画化した方がよいのでは?とさえ思った。また、不安定な国で芸術に携わることの大変さが伝わってくる内容でもあり、安定した国に生まれることはそれだけでもラッキーな事なんだなと思った。
2019/12/17
星規夫
非人間的な体制と戦う映画監督の気概が素晴らしい。
2012/01/30
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