特攻隊と戦後の僕ら: 「ザ・ウインズ・オブ・ゴッド」の軌跡 (岩波ブックレット NO. 386)
特攻隊と戦後の僕ら: 「ザ・ウインズ・オブ・ゴッド」の軌跡 (岩波ブックレット NO. 386) / 感想・レビュー
なおっち
今井さんの言葉がどれも素直で真っ直ぐで、だからこそ等身大に感じられて、読みながら、嘘の無い熱意に心打たれた。 特攻隊という特化されたテーマを扱いながらも、本当に伝えたかったことは「如何に生きるか」ということだと感じた。 戦争が起きない方法として今井さんが提案したことが、本質を突いていると思った。 【「戦争には、政治家と佐官クラス以上の国家の上層部だけ行けば良い」と憲法に定めること】
2015/09/14
こっこ
「ザ・ウインズ。オブ・ゴッド」からの一気読み。岩波と今井氏との組み合わせも意外な気がするが、結構岩波から本出しているんですね。「ウインズ~」は単純な「反戦」劇、小説ではないと思うが、この本では戦争の愚かしさが特に強調され、結果「反戦」論と言って良い内容になっている。ある意味「岩波好み」に仕立てられているといえるかも。ともあれ今井氏には心から追悼の意を表したい。この本でも彼はやはり熱いのだった。
2015/06/08
紫苑
著者は自身を戦無派(第二次大戦後に生まれた、戦争を全く知らない世代)だと強調する。「反戦」の語は意識的に避け、1人だけ戦争反対は言えないという。戦争のくだらなさや、若者のエネルギーがどう転ぶかによる危うさを強調する一方で、右派メディア「チャンネル桜」の賛同者に名を連ねるなど、立ち位置が摑みにくい部分もある。「戦後生まれだから歴史を持ち出されたら困る」などと言う戦無派の宰相も出る時代。世界情勢が大きく変わりつつある今こそ、改めて考えを聞いてみたかった気もするし、何より「戦争と人間」を問い直す時でもあると思う
2022/06/05
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