老いの思想 (老いの発見 3)
老いの思想 (老いの発見 3) / 感想・レビュー
とまる
本書では、「弱者」また「支配者」としての老人、高齢者の性などが語られ、そして同時に多くの「死」が語られる。 ヨーロッパでは古くから「memento mori(死を想え)」が宗教・美術の主題として繰り返されたし、ハイデガーは人間について「Sein zum Tode(死への存在)」という表現をしている。 舞台に幕があり文章に句点があるように訪れて当然のもの。その地点があるからこそ、そこまでめいっぱい歩いて行く。私の好きな「死ぬまで生きる」という言葉を思い出した。
2012/11/03
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