梁塵秘抄 (古典を読む 23)
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梁塵秘抄 (古典を読む 23) / 感想・レビュー
零水亭
文章が高邁で戸惑いましたが、俄然原文に興味が湧きました。
2023/10/21
mustache
頼朝をして「日本第一の大天狗」と言わしめた稀代の陰謀家、後白河法皇、彼は同時に当時の流行歌である今様を謡うのを何よりも好み、老いて引退していた遊女乙前を身近に住まわせて、今様の謡い方や新しい節について教えを請うほどに傾倒した。その後白河が編纂した『梁塵秘抄』に集められた庶民の感情や表現を、約束事で縛られた和歌の世界と対照することにより、思うがままに権力を振るったように見えるこの陰謀家が、何によって人間的なバランスをとっていたかを加藤周一は明らかにする。後白河理解の出発点となる名著だ。
2015/06/09
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