おくのほそ道: 付 曾良旅日記 奥細道菅菰抄 (ワイド版岩波文庫 79)
おくのほそ道: 付 曾良旅日記 奥細道菅菰抄 (ワイド版岩波文庫 79) / 感想・レビュー
だまし売りNo
「閑さや岩にしみ入る蝉の声」は5月27日(7月13日)に出羽国の立石寺に参詣した際のもの。岩に染み通っていくような蝉の声が、いよいよ静けさを強めている。「山寺や石にしみつく蝉の声」から推敲された。 蝉の声が響いているならば五月蠅いとなるところだが、そこを静寂と表現するところが非凡である。しかし、これを心の持ちようという類の昭和の精神論根性論で解釈してはならない。大自然の中で一人宇宙に取り残されたような静寂である。マンション建設工事の騒音では、このようにはならない。
2021/01/01
クックーナ
学生時代に習った時以来です。当時はこれの何がオモロイねん、と思ってましたけどね。今になると芭蕉の表現の巧みさにアハ体験の連続。軽快な韻律を感じながら、訳に頼らず多少読解に時間を要してもあえて原文から読める岩波文庫で。日本に根付く神道や仏教文化、禅に触れてきたこと、自然の中を歩いたこと、都会から離れ田舎に暮らしていること、文書を書いてきたことと体験が増えた分、学生時代と打って変わって芭蕉の世界観に入り込めるようになっている自分に気づかされます。巻末の解説がまた秀悦!
2018/07/15
なが
読んだのは正確には「おくの細道」部分のみ。「曽良旅日記」他はとりあえず今は読まぬ…!難しいから…! レポートの資料などに使えそうな本です。多分。
2012/09/11
感想・レビューをもっと見る