阿部一族 他二篇 (ワイド版岩波文庫)
阿部一族 他二篇 (ワイド版岩波文庫) / 感想・レビュー
sa-
殉死にも許可がいるとは知らなかった。。側近でありながら許しの出なかった、いや心では許しているのだが、どうしてもウンといえず。。それが発端で次第に崩壊してゆく。なんとも人の世とは住ずらい、人の心とは夫々であっても、つまるところ自分の考え、時代の中での己の考え。今の世も又と思わされる。でもこれは文章もいいし、叙述の仕方もたんたんとしながら、作者の意図はともあれ、池に石を投げ込むように読者に”思考”を迫るような気がする。
2011/06/07
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