KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

日本の写真家〈20〉植田正治

日本の写真家〈20〉植田正治

日本の写真家〈20〉植田正治

作家
長野 重一
飯沢耕太郎
木下直之
出版社
岩波書店
発売日
1998-12-18
ISBN
9784000083607
amazonで購入する

日本の写真家〈20〉植田正治 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ぶんこ

図書館の小さな私的美術館紹介本で知った写真家さん。『パパとママとコドモたち』『少女四態』など、鳥取砂丘で撮った写真が多く、どれも「ふふふ」と笑いがもれる作品群。語彙力が無くて悔しいくらい、なんとも味わいのある写真。私は若かりし頃夜行鈍行列車で一人旅をした時、夕暮れでひと気の無い鳥取砂丘にたどり着いたことがあります。その時の幻想的な風景に時を忘れた思い出が強烈に残っていたので、より植田さんに興味を惹かれたのかもしれません。

2022/01/19

めがねまる

未だにどうやって撮ったのかわからない超現実的な写真の数々。半世紀以上前の今はない景色ながら当時でも人の目には映らなかったであろう景色を切り取る技は写真が現実を非現実に写し変える不思議な芸術なんだと思わせる。もっと知りたいので他の植田正治写真集も見よう。

2020/01/09

遠い日

門外漢ゆえ「植田正治」という写真家を寡聞にして知らなかった。構成の力強さ、モノクロの印象。何気ない風景のようでいて決してリアルなそれではない。被写体は身近な人々であっても、画面に立つ位置を計算し尽くした自信を感じる。そこにことばのない物語がある。

2017/10/20

mil

芸術的でデザイン性の高い、それでいてどこか愛嬌のある余白。少女四態・パパとママとコドモたち・砂丘モード。そこにはあたりまえのように砂丘があって、それは土地を愛して土地からも愛された人にしか撮ることのできないものであるように思う。某テレビ番組で写真家志望の若者がこう言っていた。「写真撮って、写真展開いて、そこで儲けた資金でまた次の土地行って撮って…そういうのが理想」そういうのが、かっこよくて、トレンド、なんだろうか。愛しいものしか撮らなかった土着の写真家、植田正治。亡くなる前に一度お会いしてみたかった。

2013/09/06

deerglove

だいぶ前に大山に登った時に、鳥取砂丘と植田正治美術館にも寄ったのですが、やっぱり撮影の現地を知っておくといいと思いました。特に植田さんの場合、現実と写し撮られたものとの間に大きな違いがあると思うので。たとえ同じ場所に行ってもほとんどの人は植田さんのようには撮れないでしょう。それにしても〈パパとママと子供たち〉とか〈ボクのわたしのお母さん〉などの愛らしさたるや、ラルティーグをも凌ぐか(笑)と思うくらい。

2016/06/17

感想・レビューをもっと見る