門 (漱石文学作品集 10)
門 (漱石文学作品集 10) / 感想・レビュー
袖崎いたる
門。これは要するにベートーベンが運命の扉の叩き方を唱えたあれのような、漱石的な運命に対するアンサー。門の前で途方に暮れる宗助。しかも門を通らねばならないのに。カフカさえも思わせる。運命による門前払い。ただ、それも性格によるもの。性格を生きるがゆえに引き受けることとなった己れの運命。ダダダダーン。
2018/11/09
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