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報道は何を学んだのか: 松本サリン事件以後のメディアと世論 (岩波ブックレット NO. 636)

報道は何を学んだのか: 松本サリン事件以後のメディアと世論 (岩波ブックレット NO. 636)

報道は何を学んだのか: 松本サリン事件以後のメディアと世論 (岩波ブックレット NO. 636)

作家
河野 義行
磯貝 陽悟
下村 健一
出版社
岩波書店
発売日
2004-10-05
ISBN
9784000093361
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報道は何を学んだのか: 松本サリン事件以後のメディアと世論 (岩波ブックレット NO. 636) / 感想・レビュー

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テツ

まだ幼かったけれど松本サリン事件についての当時の報道は記憶にしっかりと残っている。何の罪もなく一被害者でしかなかった河野義行氏を長野県警が推定有罪的な態度で取り調べ、マスコミ各社も河野氏が犯人だという暗黙の了解の下で報道を繰り広げていた。その後の事件によりこれもオウムの仕業だと判断できたのでギリギリのところで助かったけれど、冤罪事件となっても全く不思議ではなかったよな。思考停止と熱狂が合わさった恐ろしさ。これは二度と繰り返してはいけない。マスコミも国家権力も平気で間違うのだから安易に乗せられてはならない。

2022/05/16

壱萬参仟縁

河野さんは自白強要、メディアの犯人扱いした報道に対しても、やっていないものはやっていない、という無実を証明するのに闘った。他の冤罪事件でもこの教訓を活かさないと過ちを繰り返すことになる。河野さんはイラク戦争で拉致された邦人の件でも、自己責任論でメディアが小泉劇場の一端を示したことを指摘されている(39頁)。「真のスクープとは何なのかを問い、『速報』という呪縛からはやく脱却し、テーマを捉えて社会の問題を粘り強く取材し、市民に問題の本質を問い、改善させる」(52頁)。この河野さんの思いを取材に活かしてほしい。

2013/03/21

ゆりーた

難しかったけど、新鮮な提言などがあり、面白かった。

2008/12/07

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