岩波講座近代日本と植民地 1
岩波講座近代日本と植民地 1 / 感想・レビュー
けいた
八章江口圭一「帝国日本の東アジア支配」/日本の植民地支配を、①日清から日露戦争、②韓国併合から第一位世界大戦、③ワシントン体制への順応と挑戦の3期に分ける。/日本植民地帝国史は、集約性全方位的な膨張ーと表現できる、という。1941年の独ソ戦開始に接した御前会議での「情勢の推移に伴ふ帝国国策要綱」が「「支那事変処理」を継続しつつ、南部仏印進駐と関東軍特別演習を企てた」ことを「放射型構造のもたらした貪欲と混迷の表現」【186頁】と評価。概説としての価値は未だ損なわれていないが、表現は時代を感じるなあ。
2019/11/08
感想・レビューをもっと見る