超越性の文学
超越性の文学 / 感想・レビュー
疑い深い、やくみつるさんも納得。
この本の目的は、文学が持っている超越的(超自然的、形而上的)なものと触れ合う力を読者に再発見させることのようだ。 だから、宗教と文学の共通性が描かれたり(川村邦光)、なじみの薄い宗教内の作品を紹介したりする論文(杉田英明)が載っている。 そういうわけで、詩的想像力を刺激される良いカタログだと思う。ただ、それぞれの論者の結論にはそれほど説得力がなかった。 方向性自体は賛同するが、それなら非宗教的な文章や日常的な文言のなかの隠れた宗教性・超越性を指摘する論文のほうがより説得的だったのではという気がする。
2015/01/17
parakeet_woman
図書館にて借りた。論文集である。野崎論文が面白かった。が、時間なく読破せず返却。気になるものをまたの機会に読んでみようと思う。 それぞれの論文で扱うトピックはバラバラだし全体を貫く大きな軸があるようで無いような印象。テーマ設定は大変興味深いが、もっとトピックにフォーカスをかけてもいいのではないか?と思ったりもした。宗教文学の定義が広く(そう感じた)、薄味であった。
2022/09/21
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