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ネイションを超えて

ネイションを超えて

ネイションを超えて

作家
小森陽一
富山太佳夫
沼野充義
出版社
岩波書店
発売日
2003-03-26
ISBN
9784000112130
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ネイションを超えて / 感想・レビュー

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irai

統一的な〈国語〉形成は、近代ナショナリズムのひとつの性格だ。美しい言葉遣い。言語の純化は全体主義/帝国主義/植民地主義的なのだろう。このとき、ある種の文学はそうした〈国語〉形成から逸脱しようとする。だが、言語がそうして統一性から逸脱することは、人間とその社会を不安定にするだろう。変化をどう乗りこなすか。また、本来逸脱したものだった文学も、後になって〈国語〉形成のために利用される。テクストは容易に固定されてしまう。だから、テクストを縛らない読み方、そして人間を縛らない書き方が欲しい。

2014/07/30

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