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生き延びるための思想: ジェンダー平等の罠

生き延びるための思想: ジェンダー平等の罠

生き延びるための思想: ジェンダー平等の罠

作家
上野千鶴子
出版社
岩波書店
発売日
2006-02-07
ISBN
9784000221511
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生き延びるための思想: ジェンダー平等の罠 / 感想・レビュー

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GX

著者は先日NHKで放送された「最後の講義」に出演していました。受講者との質疑応答がとても印象的でした。見逃した方は、NHKプラスでまだ視聴できますので、ぜひ、ご覧になってください。そのなかで、この本が紹介されています。この本のなかで語られているいろいろな問題は、今でもますます大きな課題になってきていますね。アンチの多い人だと思いますし、男性だけでなく、女性からの反発も多いと思います。そんなことは、全く気にしないで、切れ味が鋭く、自分の立場を明確に述べる姿はかっこいいですね。

2021/05/08

amanon

乗り越え難い性差の壁。しかし、壁があるからといって、その一方が不当な立場に甘んじることが許されるわけではない。しかし、長い間それが罷り通ってきたという重い事実。かといって、米軍における女性兵士の存在に顕著なように、男女差を無くすかのようなあり方も、それはそれで歪みが生じる…男性女性というより、個々人が個々人らしく生きることができるにはどうすればいいのか?問題はそこに行き着くのかも。個人的には「命より大切なものがある」という考えを是とする立場なのだが、それに否を唱える著者の立場にも一考の価値があると思う。

2020/11/14

akubineko

WANというサイトで、同題の講演を聴き読んでみた。男女共同参画を行政が施策としてやりはじめてから民間のフェミニストの声が聞こえなくなり、男女共生が急激につまらなくなった。その原因、私が感じていた違和感がはっきりした。即ち「男並みの女は男社会に入れてやるよ」というのが、ネオリベの中の男女共同参画だったのだ。その中で女が生き延びるための思想がフェミニズムなのだ。私が私の言葉で私を語り、社会に異論を突きつける。なんか変だと思うけれど、変の基が解らない女の人は読むと良いね。そして社会変革の主人公は私自身だと、気付

2011/10/14

吉枝麻芽

海外出張へ行く夫の鞄にコンドームを入れる妻~と言う下りで、被害者のつもりで耐えていることが、実はさらなる弱者への加害者になっているということを気づかされた。なんかブラック企業で耐えている先輩社員が被害者のつもりで、新入社員への加害者にもなっているんかな、と思ったり。

2014/11/29

白玉あずき

男性が読むのと女性が読むのでは、まったく寄って立つ土俵が違うのではないか、「バカの壁」が存在するのではないかと思うのだがどんなものだろう。「女」に生まれてしまっていろいろ思うところもあるのだが、相手を折伏したり論破するというのも、勝つとか負けるとかいう価値判断も、「男」の論理なのだと思ったり。極端に単純化すれば、「男」の価値観とルールに乗って戦ってはいけませんという事なのだろうが、残念だけどルールは強者のつくるもの。今は「包摂」の考え方が大事なんだと思う今日この頃。

2013/03/31

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