完全版 戯曲 宇田川心中
完全版 戯曲 宇田川心中 / 感想・レビュー
九鳥
小林恭二の初戯曲。愛し合う男女が因果と試練を越えて、ふたたび出会う約束を交わす物語。七五調や古い言葉遣いを多用した耳に心地いい会話の応酬と、終盤にかけてこれでもか!とたたみかける残酷な血の巡り合わせが芝居にしたって少々くどい。けどそれが醍醐味と楽しんで読んだ。観劇の記憶が鮮やかなうちに読んだせいか、芝居の熱が甦って頭がしびれた。小説版より、こっちのが好きかも。
2009/11/17
Ksaka
宇野亜喜良さんの装幀が非常に美しくて表紙買い。 同劇団紫テントの前公演「ベンガルの虎」(唐十郎)を見たけど歌や踊りの迫力で押し切る感じでちょっと好みじゃなかった。 小説で読んだ方が面白そう。
感想・レビューをもっと見る