策略 女性を軍事化する国際政治
策略 女性を軍事化する国際政治 / 感想・レビュー
kenitirokikuti
図書館にて拾い読み。「(男性)徴兵制」が廃止され、志願制となるとはどういうことか? 若い男も兵隊になる(=就職先としての軍隊)ことを以前より好まなくなる。ので、兵士の母に市民権を授与したりする。兵士の妻・母・娘としての女。反対に女性兵士とはどうあるべきか? 軍隊の女性用制服デザインはどうあるべきか? 「男装」は選ばれなかった。WW1の英国軍は、女性用制服に胸ポケットをつけないことにした。世界大戦後、各国軍は女性を退役させ、再度男性化した。70年代にまた共学化してゆく▲女性兵士の制服デザイン、やや盲点だった
2020/07/23
イカ
軍事化という現象は非常に複雑である。同じ一人の人間の中に被害と加害が混在する。誰が何に向けて何を批判すればよいのかが明確でない。 この複雑さにつけこみ「被害者」「加害者」というレッテルを貼ることで人々を分断する戦略は、軍事化を推進する側だけの専売特許ではない。非軍事化を目指す側も同じ戦略をとる。だから反軍事化のための「連帯」は有効ではない。 本書は、軍事化の正体を幅広い観点から暴き出し続けるという方法を示す。本書が示す具体例は、国境や互いの利害関係を超えて集められ丁寧に詳細に分析されている。
2017/08/30
しじま・炎のラニーナchang
訳者解説。
2022/09/22
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