詩心二千年――スサノヲから3・11へ
詩心二千年――スサノヲから3・11へ / 感想・レビュー
やま
文学史のプリント作成中
2013/11/17
やま
こんなふうに縦横無尽に思考したいなぁ
2012/02/12
Rico_bosin
実作者が挑んだ二千年の日本の詩歌の通史。「やまとうた」「からうた」など駆使される分析概念の明晰さ。時代状況や個々人の背景などの豊富な情報。そのようにして示された「通史」の文脈上で実際の詩歌が引用される。引用された詩歌が,「通史」に位置づけられることで,輝きを増して迫ってくる。驚きと喜びに満ちた読書体験を得られた。
2014/08/28
メルセ・ひすい
15-149 初出誌月刊「図書」2008.09~2011.08「詩の授業」久女⇒春寒の髪のはし踏む梳手かな 稲妻に面を打たす蚊帳かな 玉虫や瑠璃翅乱れて畳とぶ 夕顔やひらきかかりて襞深く 茄子もぐや日を照りかえす櫛のみね 水暗し葉をぬきん出て大蓮華 玄海の波濤のくらさや雁叫ぶ 葉鶏頭のいただき躍る驟雨かな ☆古代、恋と鎮めを担った和歌の詩心は、連歌、俳諧はもとより、平家物語、猿楽能、浄瑠璃、歌舞伎へと拡がり、近現代詩へといかに継承されたか。詩の営みと、そこに隠された人間のドラマの歴史を活き活きと描き出す
2012/04/02
tapestry
詩を読むのはたのしい。詩について語られていることを読むのもたのしい。親しんできた詩にここでもう一度出会えるのも嬉しいし、今までしらなかった詩、見過ごしてきた詩をどう評価しているのか、うかがい知って驚くのもたのしい。おそらく世界でもまれなほど詩叢ゆたかな日本の詩の二千年を振り返る。それは評者=著者への信頼がなくしては成り立たない。たとえ小説などを読み進むのに比べ、数倍の時間がかかるとしても。読み終わっての一言は、「もっと読みたい。詩にまつわるお話はまだ始まったばかりではないですか」であった。
2012/03/14
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