「全国学力テスト」はなぜダメなのか 本当の「学力」を獲得するために
「全国学力テスト」はなぜダメなのか 本当の「学力」を獲得するために / 感想・レビュー
壱萬参仟縁
今年も多くの学校が名乗りを上げて、 小6と中3の生徒が算数もしくは数学と、国語について のテストが実施された。 答をみたところ記述量は多くない。 B問題の出来でレヴェルが決まるだろう。 教員もまた、成績開示やテストそのものへの アレルギーが出始めている。 わたしが教員ならば、 教え方がうまい=成績優秀な生徒が多い。 であるならば、教員間格差が拡大し、 職場の人間関係も悪化しよう。
2014/05/03
katoyann
2007年から執筆当時の2009年までに実施された「全国学力テスト」の問題は、テストの点数を基準とした競争主義を教育現場に押し付ける中央集権主義にある。それは例えば表面的な成績の上下に学校がとらわれることにより、子どもの個性に応じた教育配慮が無視されるという形になって表れる。また、多文化共生と環境保存が課題となる21世紀型の学力観に沿わないという意味で、テストの点数による表層的な競争主義は時代遅れも甚だしいと指摘する。 日本の子どもの自己肯定感の低さと自殺問題は競争主義的学力観の弊害である。その通り。
2021/05/14
Humbaba
全国学力テストという言葉によって,子どもたちの学力を測る.では,「学力」とは一体どのような定義がなされているのだろうか.その定義を曖昧なままにしてただ勉強だけをさせたとしても,何の意味もなさないだろう.
2011/08/31
asajee
学力テストから、日本の将来まで考えさせられた一冊。以前も書いたけど、尾木さんの主張は、いたってニュートラルだと思います。世間で主張されている小中教育でも、適度な競争が必要という根拠を大人みんなが、今一度しっかりと確認する必要があると思いました。
2010/02/02
Michi
地球市民的な経験からも、グローバルで人の往来があることをふまえると教育もスケールアウトしていく必要があるかと。辛口レビューが多いですが学力とは何か、を考えさせてくれる良書。深堀するネタをゲットできます。
2016/08/28
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