ソングの哲学
ソングの哲学 / 感想・レビュー
ばんだねいっぺい
この質感のそれはまさに「ソング」とカッコ付きであらわすよりない。一度、ディランになって、彼の耳で脳みそで音楽を感じてみたいものだ。一瞬でイメージの行列が出てくるのが凄い。
2023/06/26
ゆうきなかもと
すごい本だ!!ボブ・ディランの解説書かと思ったら、ディランが書いたモダンソングの解説集だった。ずっとその良さがいまいちわからなかったオレだけどこの本に関しては下を巻いてしまったよ。まぁ、今も彼の曲の良さはわからないんだけど。 例えばグレイトフル・デッドを「本質的にダンスバンドである」と分析し、詩を提供していたロバートハンターに「ケアルックからリルケに至る広範な影響」を読み取るなんて初めて見たね。他にもエルビス・コステロの押韻を説明するのにをビギーやジェイZを引き合いに出すなどなど。まさに博覧強記って感じ。
2023/07/29
O-chami
ノーベル文学賞受賞後初の著書は、多種多彩な66曲(自作曲はなし)を選び、ポピュラー音楽の奥義を明かします。其々の楽曲の作者や歌い手を絡め、その詞の世界を自らの物語に大きく変換して、新しい景色を読まされているように感じます。ディランらしい、一寸難解に思える分析ながら、なぜか惹き付けられる筆致。様々な図版も織り交ぜ、脳内で音楽が再生され、不思議な世界観を味わう事になります。BGMは、テンプテーションズで「膨れ上がる混乱」🎶~イーグルスで「魔女のささやき」🎶~ピート・シーガーで「腰まで泥まみれ」🎶🎶🎶
2023/08/19
愛理ちゃん88
魔女のささやき イーグルスで「その女陰はねずみ取りのように素早く噛み、相手の体に雌牛の糞をなすりつける」を読んだところでこの本は一筋縄ではいかないことがわかった。
2023/06/18
まこちゃん
ボブディランにより選曲された66曲のカントリー、ブルース、ロックの楽曲に関する解説・批評などを収めたもの。ウィットに富み、かつ、ちょっぴり毒気とユーモアをはらんだ文章がディランらしく楽しく読むことができました。併せて楽曲のイメージや解説を補足する写真やイラストも多数収められておりの視覚的にも楽しめる内容でした。楽曲のディランなりの解釈の他、時々見え隠れする政治や歴史に対するディランの考え方、映画への造詣など興味深い内容が諸所に散りばめられていて最後まで飽きさせません。
2023/08/12
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