東京たてもの伝説
東京たてもの伝説 / 感想・レビュー
コカブ
(当時の東京で)古くなった建物を、著者2人が回って実地調査する本。聞き取り調査の様子が1問1答で載っているのが面白い。1996年の出版なのでバブル開発の波は過ぎたはずだが、それでもこの後でなくなった建物があるあたり、東京の開発力はすごい。内容は、同潤会アパート、旧平塚常次郎邸、旧亀井伯爵邸、江戸東京たてもの園、安田楠雄邸。写真など建物のデータだけ見ることはあっても、使っていた当事者の話を聞く機会はあまりないので、貴重な構成だった。20年経ってずいぶん変化があるので、これから先も東京は変化するだろう。
2017/06/18
maharasa
建物にまつわる人の歴史。建物と人の関係性の深さを楽しめる。建物とは、住人の人生のポートレイトである。そして、終始藤森氏の知識の豊富さに驚かされます。
2009/02/17
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