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東京妖怪浮遊

東京妖怪浮遊

東京妖怪浮遊

作家
笙野頼子
出版社
岩波書店
発売日
1998-05-26
ISBN
9784000241083
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東京妖怪浮遊 / 感想・レビュー

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あつひめ

大きな声では言えないが、私も、妖怪あつひめと名乗ることがある。それは、世の中とあまりにも掛け離れてしまって、自分を正当化というか守りたい時に、自分で自分を慰める手として使う。笙野さんの今回のストーリーは…ところどころ何度も繰り返し読み返し、やっと…そうか~と理解する。私ののみ込みが悪いのか…。スリコは、ちょっとそばにいてほしくなったけど…。

2013/07/24

きさき

★★★☆☆:半分だけ読んだ。まったり系。日常に妖怪を足すところが面白い。猫好きにはいいかも。

2019/03/21

あ げ こ

何だか妙に可愛らしい。そのやり口が、その手段が。自らの痛みやら、苦しみやらを消化するため、消化して、正常に生きるため、正常な現実を守るため、妖怪化。それらの元凶となる存在を、元凶となる固定観念やら、思いの塊を、自分自身を、自分自身に下された、評価ごと、妖怪化。笙野頼子らしく、悪意も皮肉もたっぷり。だのに、どこか、可愛らしい。人を小馬鹿にしたような言葉にも、激しいものは滲む。しかし、それでも何故か勝る、可愛らしさ。嫌悪を象る言葉の軽快さ、すとんと胸におさまるような、コンパクトな痛快さが、何だか好ましい。

2015/01/31

rinakko

こちらは初読。単身妖怪ヨソメと、字が読めて人の心も読めてワープロも打つ触感妖怪スリコ(不思議猫ドラ)。“ドラの体調が悪い時はなぜかヨソメの方も具合が悪くなっている”とか、今読むと「ああそうだったのねー」とじんわりくる。守り猫。

2019/09/05

ヒロくま

人間も年をとって、心体から知らず知らずに滲み出る灰汁が強くなると、妖怪になっちゃうのかな?!と、思わせるようなお話が七編。触感妖怪・スリコは家にも来て欲しいなぁワープロは無いけど。^^むふ。

2013/02/23

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