ナルニア国の父 C・S・ルイス
ナルニア国の父 C・S・ルイス / 感想・レビュー
壱萬参仟縁
ジャックは入念に推敲した、真摯な姿勢 のうかがわれるエッセーで、会社の従業員 の集まる読書会で発表していた(8頁)。 そんな学会報告さながらの、緊張感ある 読書会も魅力がある。 アニー・ハーパーという名の家庭教師が ジャック・ルイスに勉強を教えにくるように なったが、家庭教師としてはわるくなかった と書いており、好意を持っていた (21頁)。 こういう関係でないと、成績上がらず、 入試も合格しにくいと思われる。 ジャックは旺盛な読書欲を示し、 独学者の道を歩みだしていた(45頁)。
2014/06/17
ぱちゃりんと
結構ダメなところもある人。だから欠点もあって、矛盾も抱えてて、親友のトールキンのように完璧じゃなく、教授にはとうとうなれなくて、ずっとフェローだった。この本を読んで、ナルニア国物語がトールキンの中つ国のように完璧でないのが、この人らしさなんだと思うと、それもありかな。それにしても、戦死した友人の母と妹を養い、母親が80代で死ぬまで同居し、彼女にこき使われ、大学で研究を続けながらナルニア国物語を書いてたんだね。信じられん。残りの人生は映画になったくらいドラマチック・・・
2011/12/07
感想・レビューをもっと見る