二荊自叙伝 上: 大正10年-15年
二荊自叙伝 上: 大正10年-15年 / 感想・レビュー
尾生 信
内村鑑三の愛弟子であり、宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」に登場する「サウイフモノ」のモデルとも言われている斎藤宗次郎の日記。「二荊」とは斎藤宗次郎が若い頃から使っていた筆名で、荊を被り受難されたキリストにならい、自分も荊を被り御後に続く、との意味だそう。21〜91歳までの日記、書き付け、覚え書きで、恐らく出版するために書いたものではないので一読では理解できないところが多々。斎藤宗次郎の人となりが伺える。奥様について書いてある一文が素晴らしい。
2014/10/07
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