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フィリピンと対日戦犯裁判――1945-1953年

フィリピンと対日戦犯裁判――1945-1953年

フィリピンと対日戦犯裁判――1945-1953年

作家
永井均
出版社
岩波書店
発売日
2010-02-18
ISBN
9784000246545
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フィリピンと対日戦犯裁判――1945-1953年 / 感想・レビュー

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Toska

日本がフィリピンに及ぼした凄まじい戦争被害はどのような形で落とし前がつけられたのか?という問題には前から関心を持っていた。本書は真正面からこのテーマを取り上げた労作。同時代史料の博捜に加え、当事者へのインタビューも行われている(時期的に最後のチャンスか)。戦争犯罪に対する日比双方の認識は最後まですれ違い気味だったが、収監された戦犯たち自身が苦悩の中で自らの罪に向き合っていた事実に考えさせられる。

2023/06/02

千本通り

レイテ島では生き残った日本兵はカンギポット山に集まるように言われたが、戦後誰も出てこなかった。みんなゲリラに殺されたからだ。厚生省(現厚生労働省)がレイテ島の遺骨収集作業を開始したのは1971年からで、それまでは共産党ゲリラが島を支配していて危険で近寄れなかったと言われていたが、対日感情が悪すぎて仕返しが怖くて近寄れなかったのが本音かもしれない。日本がフィリピンで具体的にどれほどひどいことをしたかはあまり触れていないが、死刑囚が最後に劇的に釈放されるところは感動的ですらある。

2024/06/08

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