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思想の不良たち――1950年代 もう一つの精神史

思想の不良たち――1950年代 もう一つの精神史

思想の不良たち――1950年代 もう一つの精神史

作家
上野俊哉
出版社
岩波書店
発売日
2013-03-28
ISBN
9784000258913
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思想の不良たち――1950年代 もう一つの精神史 / 感想・レビュー

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踊る猫

実に軽快に上野俊哉は思想家を/思想を語る。彼自身がかつてジジェクを評した言葉を彼にそのまま当てはめれば、「香具師」の面白みと臭みがある。ドゥルーズやガタリを用いて軽快に問題をあぶり出し、それらを豪腕でまとめあげて料理する。それは面白いのだけれど、一歩間違うと文脈を超えたサンプリングとカットアップに陥り不協和音/ノイズを生み出す恐れがあると思うのだ。いや、上野ならその居心地の悪さもまた醍醐味なのだと言うかもしれないが……私自身ドゥルーズはよくわかっていないので的外れな異論かなとも思うが、上野の読解は有効か?

2022/03/02

うえうえ

安部公房論おもしろい。安部公房以外読んだことなくてわからなかったけど。

2019/02/10

Bartleby

ひとまず鶴見俊輔論だけ。パースやミードのそれとは毛色の違うプラグマティズムの「ダークサイド」(ハクスリやスナイダー、ジェイムズの宗教論など)と共鳴する鶴見さんの思想の一側面を取り出し、それをもとに「サンチョ・パンサに憧れるドン・キホーテ」という自己認識の意味を解釈することが試みられている。著作を読んでるとたしかに鶴見さんの思想には単純な合理主義ではないものがあるし、それが魅力の一つでもあるのを感じる。だからこの解釈はその内容に議論の余地があるとしても、そうした側面に光を当てたことには意味があるように思う。

2014/02/10

takao

ふむ

2022/10/13

mstr_kk

戦後日本思想史の主流とはいえぬ特異な著作家たちをとりあげ、ドゥルーズをはじめとする西洋現代思想の概念と結びつけて再評価。光の当たることの少ない傍流の思想家たちを「外」へと開き、風通しを良くしてくれたのはありがたいし、理論的にも勉強になった。しかしこの本、全体的に眉唾ではないか?まず、安部公房の小説の解釈がイイカゲン。小説の内容をちゃんと理解せず、概念だけ取り出してドゥルーズの方へずらし、うやむやにしている。少なくとも安部に関しては、この本を信じると痛い目を見る。安部論以外も、どうも軽快すぎるような気が。

2013/05/23

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