生きにくい子どもたち: カウンセリング日誌から (今ここに生きる子ども)
生きにくい子どもたち: カウンセリング日誌から (今ここに生きる子ども) / 感想・レビュー
嘉月堂
陳腐な言い方ですが、あんまりよい子だと問題が起きてしまうのですね。子ども時代は子供らしくさせてあげないと、生きる力がはぐくまれないようです。自分の子育てを顧みれば、忸怩たるものがないでもないです。
2014/06/24
ちぃ
今まで読んできたセラピー関連の本で登場していた「拒食症」とはレベルの違う事例が出てきて、「拒食症」の奥深さに驚いた。「痩せたい」とか「太りたくない」とかの思春期女子の抱えるものとは次元が違う「生きること」への拒絶という事例。この世界にはこういう症状に陥る子もいるのだと驚きとも悲しみとも言えない気持ちになった。そうした子の世界を「異界」と位置付けたとして、どうしたら「異界」と「この世」の折り合いを付けられるのか。改めてカウンセラーという職業の難しさと存在意義について考えさせられた。
2012/08/16
magichour
生きにくい子どもたちへのカウンセリングの真剣さ、緊迫感。その対峙、深い洞察から読者へ向けられるメッセージはストンとくる。子供に子どもとしての時代を生きさせること、子がぐずる時は、大人への階段をのぼろうとして躊躇してるとき、親が大爆発した後フォローに本心の言葉とスキンシップが大切など。「子供が本当に欲しいのは、自分に対してエネルギーをかけて対峙してくれる相手なのだ」
2018/02/04
みどり
精神の病をこんなふうに考えることもあるのかと驚いた。この作者は本当にすごい。何度も心を動かされて、涙しながら読み終えました。
2009/10/08
みけのすずね
拒食症の子のケースが強烈に心に残った。子どもたちは病の中で独特の生命力を放つ。その一瞬一瞬をつかまえながらつづった治療者の記録。
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