脱文学と超文学 (21世紀文学の創造 4)
脱文学と超文学 (21世紀文学の創造 4) / 感想・レビュー
harass
2002年の斎藤美奈子編のアンソロジー。斉藤の巻頭の文でいわゆる文学史、既存の文学という制度が成り立たなくなっていることとそれに代わる、これまで制度外だった非文学を語る。正直雑に感じる文もあるが、軽く読めて、非常に意欲的な内容が多い。80年代「矢沢永吉」と大量消費文化の到来や、大月隆寛の「ラブコメ」論や佐藤良明の日本歌謡曲のリズムの変化と小説への影響など。特に感心したのは石原千秋の受験国語の硬直化したイデオロギーについてと「新潮」編集長坂本忠雄の対談、文芸雑誌の変遷。純文学とはなにかと明解な回答がある。
2018/04/28
ふわふわろうそく
大袈裟に言うと、1960年から70年代で隆起した文学が、80年代から変質し90年代に入ってさらに文学の全体像が分からなくなっていった、というくだりを理解出来たことが収穫。それからもう20年は過ぎてるのか…
2013/05/23
numainu
評価B
2009/07/26
numainu
評価C
2005/04/05
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