いくつもの日本 1
いくつもの日本 1 / 感想・レビュー
うえ
論集。総論は赤坂憲雄。「晩年に近く、柳田と折口はともに、たがいの差異をあいまいに溶かすことではなく、逆に、あきらかにきわだたせることを望んだ…折口の関心は「ひとつの日本」に収斂されることなく…列島の内なる異種族などへと広がってゆくのである」「柳田民俗学のかたわらに…可能性の芽吹きがひとつひとつ祀り棄てられていったところに、その後の民俗学をめぐる不幸があったのではないか。折口民俗学の再評価が行われねばならない…最晩年に表明された民族古代学という場所から、折口の仕事の全体像を見晴かすことはできないだろうか」
2017/11/04
感想・レビューをもっと見る