日々是十三
日々是十三 / 感想・レビュー
ぐうぐう
編集解説で池内万平が指摘している通り、伊丹十三のエッセイには対話形式で書かれているものが多い。一人が質問し、もう一人が答えるという問答のような対話だが、読者に分かりやすく、ついでに楽しんでもらおうという意図があってのことだろう(読んでいると、落語を聴いているような気分になる)。さらに伊丹は、読者にわかりやすく伝えるには「読者に代わって作者に質問したり、解説したりする役がいた方がいい」と説明し、「その役にうってつけなのは、他でもない自分自身なのね。何しろ、作者が何を言いたいのか全部わかった上で、(つづく)
2020/08/11
くさてる
今回のテーマは主に子育てや家族、結婚、教育について。時代的な限界はいろいろあるけれど、いざ自分が家事育児をしてみた経験をこんな風にとらえられる男性が、あの時代にどれだけいたかと思うと、やっぱりすごいよね。しかし、本書に収録された文章で、わたしがいちばん楽しんだのは、息子さんの池内万平さんによる解説だったかもしれません。ユーモラスで、気取ってなくて、素直で素敵。なにより、伊丹十三本人の文章を裏打ちする解説として優れていました。良かったです。
2019/08/10
ほし
伊丹十三選集、三冊目の本書は結婚や育児など、伊丹さんの私生活にスポットが当たっています。 子育ての奮闘を描きながら、男も家事育児をすれば主婦のようになるのだと語った「知的生産者諸君!」、次男の夜泣きを伊丹さん独自の方法論で解決した「夜泣き」は必見。 また伊丹さんがみた悪夢を描いた「円盤」は、その後の伊丹さんの生涯を知っている今の我々が読むと更に恐ろしいものがあります。 伊丹さんの次男、伊丹万平さんがかかれた編者解説では、家族から見た伊丹さんのあれこれが語られ、これもまた最高に面白い。楽しい読書でした。
2019/04/01
GO-FEET
うん、精神分析なんかにのめり込んでくるあたりからちょっとおかしくなってくるのよね……
2019/08/26
Ryoichi Ito
「私は高校野球というのが実に吐き気が出るほど嫌いですが,それは高校の野球選手たちの顔つきがあまりに愚かしいためで…」顔つきはともかく,どうしてみんな毬栗頭なの?高校野球だけだよ。
2019/04/06
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