観る人、作る人、掛ける人 (日本映画は生きている 第3巻)
観る人、作る人、掛ける人 (日本映画は生きている 第3巻) / 感想・レビュー
子音はC 母音はA
鑑賞団体・製作者・興行者の動態に関する論考集。北浦寛之(興行者たちの挑戦)が興味深い。黄金期の50年代から60年代の映画館の状況に触れそこでの軋轢を語る。映画館乱立により数はピークに達したが価格競争で一部の興行者しか恩恵を受けられなかった。従来のテレビの台頭だけが映画産業の衰退要因ではなく映画館の減少は映画館乱立で産業内のパイの食い合いによる反動で起きたという視点が面白い。また映画館の減少はそれほど都市部では起こらず地方で顕著であった点を挙げ地方の若者が都市への流入のよって全体の映画館数の減ったと述べる。
2014/07/08
ブルーローズ
タイトルどおりですが、娯楽産業としての映画館の意義などが描かれています。これを読むと、映画がいかに日本の中に定着していったかが感じられます。これまた好きなところだけ読めます。
2011/03/21
感想・レビューをもっと見る