アニメは越境する (日本映画は生きている 第6巻)
アニメは越境する (日本映画は生きている 第6巻) / 感想・レビュー
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日本では初期において娯楽以外に教育や宣伝など様々にアニメーションが用いられたという史的研究や、2Dと3Dデジタル表現の違いを物語の構造上の対立として、あるいは違和そのものを演出に転換した考察や、絵コンテにおける協働、宮﨑アニメにおけるテーマやキャラクターやストーリーの変奏と差異、プロモーションから複数のネタ元の本歌取りといった様々なインターテクスト性こそが独自で優れた戦略だと指摘する論考、リミテッドアニメの再検討と、なかなか刺激的な論考集だった。読んでいて何度か強く思ったのは、アニメーションというのは
2016/02/08
Was
論文やらレポートやら対談やら色々収録。「時かけ」のキャラ造形の話は面白い。新海誠論は現象学的アプローチのものが構造分析よりも腑に落ちるのはなんでだろう。ドゥルーズをアニメに援用してるのはビミョー。
2012/01/26
かんちゃん
取り上げられている作品が、「巌窟王」や「サマーウォーズ」など、個人的にピンポイントなところだったので、アニメを思い出しながら楽しんで読めた。寄稿者が国際色豊かで、今までのアニメ論とは少し違った角度からも楽しめると思う。「東のエデン」の裏側が垣間見える座談会も面白い。個人的に、今後は、残るものというよりは消費されているリミテッド・アニメや、セカイ系の変奏とも言えるアニメ群に目を向けた論考も読んでみたい。本著はあくまで映画を語るシリーズの一環なので、十分すぎる内容だと思われた。
2011/07/06
tegi
上野俊哉と神山健治の座談のみ読了。
2011/05/04
ubon-ratchat
『アニメーションの映画学』とは違う文脈だけど、刺激的で示唆に富む論文集。海外勢の本気もちらほら。ただし、エッセイは蛇足。
2010/10/09
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