「あそび」とアニミズムの美術 (辻惟雄集 第2巻)
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「あそび」とアニミズムの美術 (辻惟雄集 第2巻) / 感想・レビュー
さっちも
とりわけ鳥獣戯画の項が面白かった。日本美術は中国に題材やヒントがあるものが多いが、中国人に言わせると鳥獣戯画は日本オリジナルだそうだ。まず中国の動物観からすれば敬畏か羨望により、龍虎鷹鳥などを画にあげるが兎蛙鼠のような卑小な存在にあまり目をくれない。人間を動物になぞらえる「俗」な発想は「雅」を命にする中国には表現されにくい。天敵同士の猫と鼠、狐と兎がでてきたり、全然別世界の兎と蛙が相撲をとったりという非合理性は中国的発想ではないという。なるほど人間を特別な存在と思わないアニミズム感が日本人に備わっているか
2020/07/20
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