エネルギー政策論
エネルギー政策論 / 感想・レビュー
じゅんぺい
狙いとしては、エネルギー問題の解決策として市場原理に任せた方策ではなく、政治的介入の必要性、そして資本主義と社会主義のバランスを考えられるような本であれば良いなと。ちょっと教科書的になりすぎていて深さに物足りなさはあったものの、エネルギー史を政策論的な立場から見れたことで新たな視点が生まれた。印象的だったのは、市場の失敗、公共事業と公益事業、規制緩和とは実は政府の介入を強めているということ。
2020/07/12
trazom
エネルギー論というと、一定のイデオロギーに偏しているとか、ジャーナリスティックに世間を騒がすだけのような議論が多いが、この本は、非常にバランスのよい良書である。「エネルギー問題への社会的関心が高まる中で、エネルギー政策を体系的に整理した教科書が存在しない」という問題意識から書かれたとのことだが、その言葉通り、幅広い学際的な領域をカバーしている。また、エネルギーにおける熱需要の重要性や自律分散型の大切さなど、著者の主張にも説得力がある。
2018/01/10
fumi ochi
エネルギー政策の目標、手法が客観的に解説されています。体系的に理解できるよう、構成されていて、読んで良かったです。
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