アウンサンスーチーのビルマ――民主化と国民和解への道 (岩波現代全書)
アウンサンスーチーのビルマ――民主化と国民和解への道 (岩波現代全書) / 感想・レビュー
ジュンジュン
彼女は今後ずっと世界から称賛される”偉人”になるだろうが、彼女が一番望んだビルマの民主化と民族和解は達成できない気がする。彼女の前に立ち塞がるのは偏狭なビルマナショナリズムとその守護者(を自任する)軍事政権。独立達成のバックボーンとなったビルマナショナリズムは、多数派のビルマ民族の排他性を強め、独立後は却って多民族国家の阻害要因となった。現在78歳、残された時間は短い。
2024/05/01
はちめ
著者である根本敬氏の「物語ビルマの歴史」の続編にあたる。主に1988年にアウン・サン・スー・チー氏がビルマの民主化運動に関わって以降2014年までの現代史が記述されている。本書の優れた特徴は単に歴史を語っているのではなく、ビルマ現代史に最も大きな影響を与えているアウン・サン・スー・チー氏の思想に焦点を当てかなり詳細に分析している点にある。アウン・サン・スー・チー氏は実践家であるとともに確固とした思想に基づいて行動している人物でもあることが示されている。☆☆☆☆☆
2019/09/22
非実在の構想
アウンサンスーチーの経歴、思想、その背景がよく纏まっている。心を制御し客観的な立場を得るって上座部っぽいなと思った。
2018/09/30
OMO
面白さ:○ 興味:○ 読みやすさ:○ 新鮮さ:○ 文学的云々:×
2022/12/15
takao
ふむ
2021/08/31
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