はしかの脅威と驚異 (岩波科学ライブラリー 265)
はしかの脅威と驚異 (岩波科学ライブラリー 265) / 感想・レビュー
帽子を編みます
確認したいことがあり再読しました。はしか(麻疹)の話題で満載、それが面白かった。はしかは地球上で最も感染力の強いウイルスです。19頁、英国における麻疹、ヘンリー八世が破門されたのをきっかけに英国国教会が成立し、死亡者数、死亡原因の記録が始まる。えっ、ここでもヘンリー八世…。天平九年(737)赤斑瘡(しゃくはんそう)という疫病の蔓延、藤原四兄弟の死。赤斑瘡は天然痘(裳瘡もがさ)と同じとする説、麻疹の単独感染とする説あり。新大陸の先住民への感染…。歴史が何しろ面白かったです。ワクチンの歴史も興味深いものです。
2024/09/30
鯖
11世紀頃、牛疫からの変異でうまれたらしいはしか。フィジーではえげれすに領土割譲する際、王様、王子様が持って帰ってきて全島で2万人以上の免疫のない人々が亡くなったと聞いてビビった。また乳児期に掛かったはしかが完治しても、中学生くらいになってから発症する致死率が高い脳症(SSPE)にも触れており、更にビビる。はしかウィルスの強すぎる細胞破壊の能力を利用し癌治療に活かす研究にも触れられていて驚くばかり。ともかくワクチンは偉大だなあ…。
2018/01/19
メイロング
3倍以上の厚さのハードカバーでもおかしくない内容。でも、むずかしくなりすぎないシリーズの特色からも外れてない。はしか、伝染病、ワクチンなどのテーマを調べるときの最初の一冊力はケタちがい。これから科学ライブラリーが続いても名作と数えられていくのでは。「はしかみたいなもん」なんて二度と口にできなくなる。
2017/10/25
海星梨
最近流行りの麻疹の話。流し読み。ワクチン反対派など世界は大変そう。
2019/02/22
takao
はしかは最も感染力の高いウイルス
2017/12/15
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