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台湾の歓び

台湾の歓び

台湾の歓び

作家
四方田犬彦
出版社
岩波書店
発売日
2015-01-15
ISBN
9784000610100
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台湾の歓び / 感想・レビュー

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榊原 香織

バロック的 台湾の形容にピッタリ。 亜熱帯、豊穣、多文化共生・・ 著者は廟の屋根飾りのことを言ってるんですけどね、拡大解釈してみました。  映画関連中心。”クーリン街少年殺人事件” 台北でこの街表示見た時は思わず興奮した。  媽祖の話が興味深い。742年3月23日生まれ(神様だけど)日本にも昔から入ってきてるみたいだな。

2022/06/05

ヒデミン@もも

静かな感動。良書。映画「KANO」を観なければ。台湾映画が日本時代を真摯に見つめることから台湾のアイデンティティの問題に向かおうとしている。対照的に韓国は「日本はない」と日本の存在はゼロ。難しい問題。四方田犬彦さんの台湾と映画への愛があふれる作品。

2016/02/19

いーたん

媽祖様について知りたくて手に取った一冊。もともと福建省生まれの媽祖様の信仰篤い台湾では、大甲から新港までの片道100キロを往復8日かけて、媽祖様のお里帰りに多くの人々が巡礼するという。台湾の人によれば世界三大カーニバルの一つと言われるまでに。信仰と祝祭が混沌としながら、今や観光イベントの体を奏している。さらに、媽祖廟は日本にもあり、沖縄や長崎だけでなく、青森にもあるという。民間信仰として今も息づく媽祖様信仰。台湾で教鞭を取っておられた筆者ならではの観察、洞察が興味深く、関連論文も調べることができました。

2021/08/10

koji

奇妙な題名ですが、四方田さんの台湾LOVEが溢れています。ただ、その視点は、台湾の歴史、宗教、文学、映画等を軸に書かれています。愁眉は、2014年春の大甲から新港への媽祖進香の旅日記ですが、その考察の視点が最も感じ入りました。著者が感じた「世俗的な時空からの離脱と個人性の棄却」は、通過儀礼の構造を呈し、死の空間への参入から霊的な経験を経て再生するものです。そして台湾近現代史における媽祖信仰の問題は、台湾のアイデンティに深く関わっています。その他日本と媽祖信仰等新たな視点も得られ、深く考えさせられる1冊です

2015/06/07

袖崎いたる

台湾に触れる感触。

2019/08/22

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