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「意地悪」化する日本

「意地悪」化する日本

「意地悪」化する日本

作家
内田樹
福島みずほ
出版社
岩波書店
発売日
2015-12-16
ISBN
9784000610988
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「意地悪」化する日本 / 感想・レビュー

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onasu

現政権は、安全保障法案(戦争法案)を強行採決し、憲法改正を目論み、結局のところ何をしたいのか。  政権を絶対与党にして人権を制限、軍備を拡張、て前近代や独裁国家や。いったい何処からこんな構想が出てくるのか、一応民主主義国の民としては、合成の誤謬というならともかく、全く分からなかったが、反知性主義というなら、それもむべなるかな。  夏の参院選も低投票率なら、組織票勝負になってしまう。従前の選挙はどうでもよかったが、今度のものは内田先生曰くの、思いもかけない何かを期待する他ない。ただ、その先も…、だけどね。

2016/02/15

しょうじ@創作「熾火」執筆中。

【15/12/21】読んでいて暗い気持ちになった。第5章は「それでも希望はある」だが、「節」として見出しが立っているのは、たった2頁。全編これ、安倍さんに対する痛罵で埋め尽くされている。ぼくも安倍さんには辞めてほしいと思っているが、この対談、いや、「放談」はどうなのか?「アベ政治」と書いて、気の利いた表現と思っているのを見ると、岩波も劣化していると思わざるを得ないです。

2015/12/21

アドソ

これは読んでよかった。安倍内閣と「戦争法案」成立をめぐる対談。対談なので何か結論が出るわけではないのだけど、内田先生と福島さんの意見が概ね一致した部分は十分参考にするに足る。「意地悪」化というのは他人を引きずり下ろすことによって自分を優位に立たせる風潮。これは平時には有効だけれどもいま(2015年当時)の日本はそんなことをしている場合ではない「非常事態」なのだという。今の政情の読み方も内田先生に教えて欲しいところだけれど、それは甘えすぎというものかな。

2017/06/19

Matoka

メモ。安倍政権の目指しているところ、SEALDsの新しさ、平時から非常時へ移行しつつある今「意地悪」という側面が目立ってきている。「ものの見方をもう少し大きくとると、見える風景が変わることがある」読後、選挙に行こうと改めて感じた。

2016/07/02

呼戯人

現在の政治がいかにみすぼらしく、貧しく、危機的なのかが二人の対談を聞いていてよくわかった。憲法も立憲主義も民主主義も理解しない政治家が、戦争の代わりに平和と叫び、平和立法によって戦争政策を推し進めてゆく時代の断崖絶壁のような危機の深さを感じた。私たちの国はどこへ向かっているのだろう。いや、極右化する世界は、テロと貧困と格差を解決できないで滅びへの道をひた走る。意地悪化しているのは日本だけではなく、世界全体である。

2016/07/26

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