人間晩年図巻 1990-94年
人間晩年図巻 1990-94年 / 感想・レビュー
まーくん
1990-94年というのはどんな時代だったろう?バブルがはじけ、神戸の震災の直前まで。その頃鬼籍に入られた方々、その活躍というか存在は確かによく知っている。彼(女)らの晩年の生き様が著者関川夏央さんの筆で生き生きと蘇る。最初から読み始めたが、すぐ自分が知りたい人を抜き出して読み直す。幸田文86、山村新治郎58、長谷川町子72、太地喜和子48、A・ヘップバーン63、田中角栄75、安井かずみ55、吉行淳之介70、乙羽信子70…(女性が多いな笑)思ったより若くして亡くなられている。初めて知った事柄も多かった。
2021/12/08
ベイス
比べるのは酷なのだろうがどうしても・・・。山田風太郎の「臨終図巻」と比べると、筆力も文章構成力も人選の妙も(以下、略)。ところどころ筆者の政治的信条が垣間見えるのも残念だ。それでも、時代を駆け抜けた「人物伝記」としては十分に面白い。知っておいて損はない、ということで次巻以降も継続。
2024/01/30
こばまり
『人間臨終図巻』は時折手に取る愛読書だが、後継作品が存在するとは知らなかった。臨終でなく晩年としたのは当時になくて今はある、個人情報の壁とのこと。90年代の死者はより身近な存在が多い。どんな寵児も才人も売れっ子も、死期迫る頃は一様に侘しい。
2021/09/26
ma-bo
90年〜94年に亡くなられた方の人生や生き様を紐解きながらどんな晩年を迎えたのかを描き出す。作者より若いからか、短命だからか尾崎豊さん、逸見政孝さん、アイルトン・セナさん等私でも良く知ってる方はページ数が少ないのは残念。山田風太郎さんの「人間臨終図鑑」を借りようとしたが70年〜80年代に編纂された為、リアルタイムで知らない方または歴史上の人物が多く断念。この本の存在を知りました。
2022/01/12
山田太郎
故人の個人情報ってどうだったっけと思いながら読む。尾崎豊なんか長生きしようがないというか若者の代弁者ってきついよな実際と思った。山田風太郎のやつは読んでいて疲れたけどこれは量がちょうどいいと思いました。
2016/12/19
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