ショスタコーヴィチ 引き裂かれた栄光
ショスタコーヴィチ 引き裂かれた栄光 / 感想・レビュー
やっさん
★★★★☆ ショスタコーヴィチの生涯を著した書物の〝完全版〟といっていい。各曲にまつわるエピソードの量が桁違いで、新たな発見の連続だ。交響曲第3番が「第九」を意識したものだなんて意外すぎる(^_^;)
2021/01/03
Wataru Hoshii
亀山先生によるショスタコーヴィチの評伝。ショスタコーヴィチは本音を書き残さなかった(そもそもソ連時代における「本音」とは何か、という話になってくるのだが)人なので、数ある評伝や研究書は全て作品の中に彼の意図を解読しようとする謎解きになる。本書も、様々な研究者の説にバランスよく目配りしながら、政治的な葛藤や私生活の波乱を乗り切って「ソ連の作曲家」であることを選択し、生き抜いたショスタコーヴィチの姿を描く。記述は丁寧だが、亀山先生の文章の熱量が高くて、時々休憩が必要。400ページを読み切るのが大変だった。
2019/02/18
どら猫さとっち
20世紀のロシアの作曲家・ショスタコーヴィチの生涯と作品の謎と裏側を追った評伝。天才であるが故に悩みを抱え、社会からの重圧と闘いながら、20世紀を代表するクラシック音楽の名曲を誕生し続けた。ショスタコーヴィチについては謎が多いが、亀山教授自身の解釈で解き明かしているのが興味深い。僕がショスタコーヴィチが好きなのは、反骨精神とユーモアにあるが、それを再確認したのも本書である。
2018/04/29
etoman
寝る前に数頁づつ読み、数か月かけて読了。ソ連時代の思想統制のあるなか、ショスタコーヴィチがどのように創作活動を行っていたのかが興味があったのだが、そもそも二枚舌という呼ばれ方をしていたとは知らなかった。ショスタコーヴィチの音楽がますます楽しめる1冊。
2018/10/08
takao
ふむ
2024/08/13
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