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権力

権力

権力

作家
橋爪大三郎
出版社
岩波書店
発売日
2023-04-12
ISBN
9784000615914
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権力 / 感想・レビュー

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ta_chanko

民主主義とは西洋近代に生まれた、きわめてローカルな制度であって、普遍的な制度ではないかもしれない。自然権や天賦人権論は、「人間が神から授かった平等な権利」が前提となる。これを共有していないカトリック・正教・中国・イスラムなどの社会では民主主義は定着しにくい。また、権力の暴走を防ぐために「憲法」を定めるとしても、「憲法制定権力」が必要になってしまう。ゲームのルールを定めるためには、ゲームの外部の力が必要。その力を担うのは誰なのか?

2023/10/01

はとむぎ

全てを疑い、何故を問い構造を明らかにする。わかっているようでわかってない権力、言語、民主主義について考察して定義している。根本を考えることは、強い力となると再認識。恐れ入りました橋爪大先生!

2023/12/09

takao

ふむ

2024/05/16

chiro

「権力」という言葉が持つ威圧感は誰でも感じるしそれが前面に出過ぎると服従という感覚に囚われるが、著者は「権力」がどういう社会の要請、成り立ちに基づいて作られてきたかを示してくれている。共同体が顔の見えるレベルの小さなコミュニティーであれば意思の整合を図ることは難しくないがこれがより大きな共同体となった時にその意思を整合させるものこそが「権力」だと。言語ゲームから権力を考えるという方法論がどういう形で新しいものなのかはわからないので再読は必要そうだ。

2023/07/21

Oki

権力が特定の人物の上に結ばれないように法のルールを調整するのが民主主義で権力が特定の人物の上に結ばれ、彼が権力を独占するように法のルールを調整するのが全体主義とする定義方法が紹介されていた。 しかし中国なんかは、民主主義を実現するためには独裁が必要だ、なんて言ってるし。

2023/08/14

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