寺田寅彦全集 (第3巻)
寺田寅彦全集 (第3巻) / 感想・レビュー
Kaorie
最初の3話が寺田さんの病気と入院中のことを綴ったものでした。 敬愛する師夏目漱石が胃潰瘍のため危篤の際に寺田さんがお見舞いに持って行ったのがベコニアの花。 そして奇しくも夏目先生と同じ病気で自分が入院中にベコニアの花をお見舞いにもらった。 そこに何かしらの因果があるのではないかと、寺田さんでなくとも感じずにはいられません。
2013/06/09
Ted
'97年2月刊。○凡そ100年の時空を超えて寅彦の作品に触れる。身近な出来事からの類比で、一見無関係のような分野にも同じようなことが言えるのではないか、というパターンの随筆が多い。「デパートの夏の午後」というエッセイで、寅彦がデパート入口の噴水脇のベンチに腰掛けて居眠りをしていた僅かの間に見た夢想が、現代ではWikipediaとかYahoo!知恵袋といったもので実現している。面白い。
2019/10/31
いちはじめ
もちろん全てではないが、今読んでもはっとするようなことをさらっと書いてあったりして侮れない。着眼点は鋭いが、結論がはっきり出ていないことが多いのは痛しかゆしかな。
2010/01/22
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