随筆 五――科学1 (新版 寺田寅彦全集 第I期 第5巻)
随筆 五――科学1 (新版 寺田寅彦全集 第I期 第5巻) / 感想・レビュー
Kaorie
やっと読み終わった、長かった。いくら愛する寺田さんの書いた物とはいえ、学生時代の宿敵だった科学は今もなお私の宿敵なのである。終盤、科学と文学の関連について書かれていたのは非常に興味深く、特に井原西鶴の論評(?)はユニークで、読んでみたくなった。しかししんどかった・・・
2013/09/02
黒豆
1913年〜1935年のエッセイ集、アインシュタインや湯川秀樹の研究と同時進行の古い時代ではあるが、わかりやすく共感する内容。アインシュタインに関する記述例=数式はアインシュタインの考えを進めるために使われた必要な道具であった。仕事の中核真髄は、この道具を必要とするような羽目に陥るような思考の道筋を探り当てた事、それからどうしてもこの道具を必要とする事を看破した事である。
2016/02/05
いちはじめ
この巻に収録の「ルクレチウスと科学」に「ルクレチウスの書によってわれわれが学ぶべきものは、その中の具体的事象の知識でもなくまたその論理でもなく、ただその中に貫流する科学的精神である」と書いているが、ルクレチウスを寺田寅彦と変えても通用するのではないか
2010/02/27
V
一節
2017/04/04
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