俳諧及び和歌 (新版 寺田寅彦全集 第I期)
俳諧及び和歌 (新版 寺田寅彦全集 第I期) / 感想・レビュー
Kaorie
寺田さんが作った俳句、短歌、更には松根東洋城や小宮豊隆と共に巻いた連句を集めた巻。俳句は作られた順に並べられており、夏目先生に添削してもらった箇所も記してある。俳句の何がどういいのか私には分からないが、夏目先生が添削すると確かにきれいになっているのが素人目にも分かるところがすごい。短歌には夏目先生との思い出を歌ったものがあり、二人で過ごした時間が寺田さんにとってどれだけ大切だったのか伝わってくる。笑えるのは「歯が痛い」という新体詩。「俺は今歯が痛い」って寺田さんにしてはやけにロックだ。(コメントへ続く)
2015/03/12
いちはじめ
句集や歌集は、文字数が少ない割に、リズムや意味を汲むのに時間を取られる。特に全集だと、習作も収録されたりするので、単純に楽しむにはきついことが多いのだけど、本書も夏目漱石に添削してもらうために出したのとかあって、複雑な心境。むしろ、漱石がどういう句を評価したかとかの方が興味深い
2013/01/31
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