ふしぎの国のアリス (岩波少年文庫 2038)
ふしぎの国のアリス (岩波少年文庫 2038) / 感想・レビュー
ヴェルナーの日記
あまりにも有名な本作は、物語のナンセンス性と社会風刺性をおび、多様多彩な内容、ときにはコミカルな哲学的な話題を読者に提供してる。このような作品をメニピアン・サタイア(メニッポス的な風刺)と呼ばれ、淵源はギリシャの犬儒派の哲学者メニッポスに遡る。残念なことに現代において、彼の作品は失われてしまったが、その作風は受け継がれ、本作品を含めて数多く残されている。また、構造論的な観点から論ずれば、ロシア・ファルマリズムの異化を真逆にした感を持ち、読者には、全てが異常な出来事の中に正常さを求めさせる読感を抱く作品。
2014/02/12
真尋
田中俊夫訳、ジョン・テニエル氏挿絵。冒頭の詩は無し。1955年発行、1985年改版のため、改版で文字などは変更されているけど訳文は古めかしい言葉使い。挿し絵も大きく単位はメートル法で表現されており、言葉遊びは英語の直訳ではなく日本語で意味の通る物になっているため小学生にも理解しやすい内容になっている。(例えば『pig or fig(豚または無花果)』を『豚か葡萄か』に訳)。
2015/10/19
sttcrafter
アリスってこんな話だったんだー。 というかアリス自重をしれよw
2009/04/22
KiKi
この物語、これまでに何度もチャレンジしてきたんですよ。 (もっとも子供時代だけ・・・・だけど) でも、その都度挫折してきたんですよね~。 こういう夢見がちな物語が嫌いだったわけじゃないんです。 でも、たいてい挫折するのが「ウィリアムじいさん、年をとった」の歌あたりか、「3月うさぎのお茶会」あたりでねぇ。 ま、要するに元歌を知らない詩のパロディのさらにその訳文を読んでもチンプンカンプンだったし、当時の日本では(というより静岡県あたりでは)風習として馴染んでいないお茶会の席で、凡そ意味を成していると
2012/01/09
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