カーディとお姫さまの物語 (岩波少年文庫 2098)
カーディとお姫さまの物語 (岩波少年文庫 2098) / 感想・レビュー
カムリン
前作に比べて面白さ半減。大地母神的な神秘思想はまあいいとして、悪役(というより閑居して不善をなす愚者の群)の描き方が紋切り型で不快。時代が古いから仕方がないが、現実的に考えると、王様が為政者失格ですよ。民衆を甘やかすだけで、コントロールできないようでは国は治められないんだから。
2011/06/17
Mimi
『疲れていてさえなんと立派に見えるんだろう。人間から品位を奪ってみすぼらしくしてしまうのは、欲深さや怠け心の利己主義なのであって、決して飢えや疲れや寒さではないのです』 疲れという概念が覆るこの言葉。忙しさ、など、髪を振り乱している限り、なんの魅力でもないですね。 激務が予想される前の休日に読みたい一冊。
感想・レビューをもっと見る